●発症とその前兆

私がアトピーを発症したのは中学2年生の時でした。
首・瞼の上・肘裏に赤味がでてきました。

今考えると、アトピーを発症する前にいくつも兆候がありました。

幼いころから乾燥肌・アレルギー体質でダニにひどく反応することから、動物に触ったり箪笥に入っていた洋服を着用するとひどい発疹ができていました。
そのたびに、幼稚園に上がったころから、薬箱に入っていた「フルコート」(ステロイド)を時々塗っていました。
また、アレルギー性結膜炎にもなり、たびたび目薬(ステロイド入り)を使用していました。
そして、年齢があがるにつれ乾燥肌がひどくなり保湿は欠かすことができませんでした。また、小食でお肉が嫌いでしたが身長だけは高かったです。
中学になると、顔の皮膚も乾燥し始めたため大人が使うような化粧水を使いました。
私が幼いころはまだインターネットが普及していませんでしたので「脱ステロイド脱保湿療法」が広まっておらず、私の両親はステロイドや保湿が影響を及ぼすことはまったく知りませんでした。

そして、アトピーを発症しステロイドを使用し始めました。町医者にかかったところリンデロンなどの強いステロイドを処方されました。

●小さなお子さんがアトピーの親御さんたちへ

今現在、小さなアトピー性皮膚炎の患者さんを見ていて思うことがあります。
私も、
幼いころにアレルギーに対してステロイド軟膏やステロイド入りの目薬を使わずに、運動をして肌を鍛え、お肉嫌いを克服しタンパク質を十分摂り、思春期に化粧水などを使わずに運動をし、アトピーに「ステロイド」を使用しなかったら「今の私」はなかったのではないかと。
私の時間はもう取り戻せませんが、同じような体質のお子さんをお持ちの親御さんにはどうか安易にステロイドを使用しないで「アトピーには運動と食事の改善」で取り組んでいただきたいと願っています。そして、今現在ステロイドを使わずに病気を克服しようと頑張っている患者さんと親御さんに心からエールを送ります。

●思春期の患者さんをお持ちの親御さんへ

少しわき道にそれますが、山口医院の問題で今現在脱ステロイドに取り組んでおられる方々の中には、思春期の中学生や高校生のお子さんもいらっしゃいます。
ネットでの書き込みで、お母さま方の悲痛な叫びを見るたびに胸が痛くなります。
思春期は自意識が高くなる年代ですので「見ため」によるストレスは大変な苦痛になると思います。私にも経験がありますので患者さんたちの気持ちを想像することができます。
私も「目の上にアイシャドーを塗っているみたい」と友達に言われた言葉を今だに忘れられませんし、一番楽しいはずの修学旅行も顔がパンパンに腫れてしまったために一人で旅館で待機していました。
人によるとは思いますが、アトピーを発症する患者さんの中には、皮膚の傷だけではなく心の傷もできてしまう方がいるとおもいます。外見に出る病気ですので、どうしても劣等感が芽生えるのです。自分と人との「違い」が異様に気になり、自分を責める方が多いです。

その背景として、アトピー=精神的なストレスという風潮が世の中に広まっているからだと思います。たしかに、最初のきっかけは食べものであったりストレスなどが関係あるかもしれません。

しかし、私は声を大をして世の中に伝えたいです。

「アトピーの患者さんとそのメンタルについて、必ずしも相関関係があるとは限りません」

理由は、元々皮膚が弱くてアトピーになってしまう方もいますし、食べ物の影響でアトピーになる方もいると思います。
薬の副作用で治りづらいアトピー性皮膚炎=ステロイド依存症皮膚病になっている方も存在します。ストレスによって発症したアトピーは、薬により難治性(治りづらい)のアトピーになり→精神的な苦痛でますます治りづらくなるという「負」の連鎖が続いてしまいます。いろいろな相関関係が複雑に絡んでいます。

そして、脱ステロイド脱保湿療法をしても、ステロイドや保湿からの離脱が原因で「大変悪化」したように見えてしまいます。しかし、それは脱皮の途中経過であり、決してアトピーが悪化しているわけではありません。薬の副作用を取り除いているのです。

 

そして、思春期にアトピーで悩まれてい方・現在脱ステロイド脱保湿を行っている方に伝えたいです。

 

「あなたは決して悪くないです。自分を責めないでください。皮膚の病気は本当につらいのに、本当に頑張っているとおもいます。」

そして、
「皮膚の病気に心まで負けないで。きっと良くなります。」

患者自身が「自分の心」と「皮膚の状態」を〝密接”につなげて考えすぎるととかえって悪化してしまうことがあると思います。たとえば、自分はストレスを感じているから「悪化」してしまう。。
そうではなく、自分と皮膚を〝離して”考えることが大切です。ちょっとわかりづらいと思いますが、自分を客観的にとらえることがとても大切だと思います。
おすすめのやり方としては「皮膚に意識を集中しすぎない」といいです。つまり「気晴らし」=「ストレス発散」をすることがとても大切です。病気になったのを機会に自分が本当に好きな事を探してみてもいいかもしれません。意識を皮膚に集中しすぎないで放っておくと、後から皮膚は良くなってくるとおもいます。皮膚の事を忘れるくらい楽しいことを発見してみてください。意外かと思われるかもしれませんが、これが一番のおすすめです。

また、身内の方にはお願いがあります。
脱ステロイド脱保湿療法を行っている患者さんがつらい状況にある時は「味方」になってあげてください。お子さんは友達にも会えず、誰にも悩みを言えない状態です。ですので、身内の方だけは味方でいてあげてください。
味方とというのは、ただ「治る」と一緒に信じてあげていただくだけで十分です。
若ければ若いほど代謝がいいので、ひどくなるときは本当にひどくなると思いますが、治りも早いとおもいます。

そして、皮膚ではなく「目」を見て話してあげてください。外見はいずれ変わります。あと栄養や水分制限がとても大切なので、別のブログでお話ししようと思います。

でも、決して甘やかさないでください。症状がひどくなる前と同じように普通に接してあげて欲しいです。生活面でのサポートが必要な時もあるかもしれませんが、自分で行うようにしむける事も大切だと思います。要は「特別扱い」しないことがとても大切だと思います。

●市販に簡単に手に入るステロイド

最後に、一般的の方にはあまり知られていませんが、皆さんがご存じの「ムヒ」や「ウナコーワ」にもステロイドは入っています。
また、塗り薬だけではなく目薬や喘息の薬・痔の薬にも入っていますので使用の際は十分気を付けていただきたいなと思います。

〇ステロイドは名称がいろいろとあります。下記は、ステロイドの種類をまとめたものですので参考になさってください。
http://atopic.info/steroid

〇ステロイドが入った市販薬は以下を参考になさってください。
注)この病院は脱ステロイドを行っている病院です。
http://www.yoshizawa.or.jp/p3.html

atopic共同代表Aiko ITO