安藤直子著、「アトピー性皮膚炎患者1000人の証言」(子供の未来社、1600円税別)を読み始めました。第2章までを一気に読んでしまいました。文章が分かり易く頭にすっと入ってきます。
第2章まで読んで大変嬉しかったのは、私が患者さんから教えられたと思っていた多くのことが安藤さんの本の中に記述されてあり、自分の考えが間違っていなかったことが分かったことです。
私の本「患者に学んだアトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法」(つげ書房新社)はかなりの人から「理解するのが難しい」と言われています。私の本で難しいと思われたら、是非安藤さんの本を読んでください。科学者として成人型アトピーをじっくり観察されておられる内容が非常に分かり易く記述されてあります。そして、再度私の本にチャレンジしてください。
安藤さんの本の中で(p64)、細かい一つ一つの科学的知識があったとしても余り役に立たず、「闘病において大切なのは、科学的専門的知識よりも、病を真摯に観察し向き合う姿勢なのではないかと」考えておられる姿勢に感心いたしました。全くその通りだと思います。「真理は常に全体である」はヘーゲルの言葉ですが、全体を見ずして部分的なことを細かく知っていても本当に正しいことは分かってこないということでしょう。
アトピー性皮膚炎患者1000人の証言、安藤直子著、子供の未来社
12月 30th, 2008 | Posted by in 本・雑誌You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 You can leave a response, or trackback.
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