脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
Header

脱ステ・脱保湿時の洗顔

3月 1st, 2009 | Posted by 佐藤 健二 in その他

 私の本の97-100頁、特に「②痂皮化と亀裂」に、記述されている点ですがもう少し詳しく述べておくほうがいいと考えましたので追加しておきます。
 顔面はいつも綺麗でありたいと思う気持ちは男性も女性も同じでしょう。脱ステロイドをしている時には特に早くきれいになってほしいと思う気持ちが強くなるでしょう。しかし、皮膚が良くなるには一定の経過を通らなければなりません。この途中は見た目が非常に悪くなります。だから、ジクジクが乾き始めた時、多くの人は見た目の悪いカサブタを取り去り、皮膚がつるっとした面にしてしまいます。こうすると滲出液が出やすくなり、いつまでも皮膚が良くならないことが続きます。しかし、全く何もしないでいるとカサブタがどんどん積み上げられてしまうこともあります。だから、人によってどの程度の強さで顔を洗うかはかなり違ってきます。また、良くなっている時期によっても違ってきます。基本的には優しく洗って、洗い終わった後で滲出液が出なければまずまずといえます。滲出液が出るようでは洗いすぎです。カサブタがどんどん積み上がっていくのは洗いが弱すぎます。どの程度がいいか分からなかったら、いったん洗顔を中止するのも一つの手です。子供さんの場合には洗わないと痛みも訴えないのでいいことがかなりあります。
 ここで書いたことは一般的なことですので、個々の人についてすべてを記述できているわけではありません。自分で脱ステ・脱保湿をしている時の洗顔については、洗いすぎと洗い不足があることを常に頭において、日々の顔の手入れについて反省する必要があると思います。
 1行目にある「私の本」は「患者に学んだ成人型アトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法」)つげ書房新社、佐藤健二著)のことです。

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 You can leave a response, or trackback.

コメント(1)



Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA