脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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2009年11月8日(日曜日)に東洋医学アトピーシンポジウム「成人アトピー性皮膚炎の解決に向けて」が開催されます。興味のある方はご参加ください。以下の内容です。
日時:2009年11月8日(日曜日) 13:30−17:00
場所:ATCホール(アジア太平洋トレードセンターホール)、コンベンションルーム‐1
    大阪市住之江区南港北2-1-10 Tel:06-6615-5006
  JR環状線、弁天町駅で地下鉄中央線へ乗り換え、コスモススクエアまで。ここで
    ニュートラムに乗り換え、「トレードセンター前」駅下車すぐ
あるいは、新幹線の新大阪駅からなら、地下鉄御堂筋線大阪、天王寺、中百舌鳥方面
    行きに乗り、本町駅で地下鉄中央線へ乗り換え、コスモススクエアまで。後は同じ。
参加料: 1000円
内容:
 山田秀和(近畿大学医学部奈良病院皮膚科 教授)
  演題:最近のアトピー性皮膚炎の考え方、ガイドラインと実際
 安藤直子(東洋大学工学部応用化学科 准教授で成人アトピー患者)
  演題:アンケート調査からみえてくるもの
 隅田さちえ(さち皮膚科クリニック 院長)
  演題:スキンケアの重要性
 森畠るみ(むろもとクリニック 管理栄養士)
  演題:成人型アトピー性皮膚炎における食事のあり方
 水野恵美子(心理療法士・ヨガ療法士・日本統合医療学会認定療法士)
  演題:心身症としてのアトピー性皮膚炎
 井口敬一(いぐちクリニック 院長)
  演題:成人型アトピー性皮膚炎の特徴と東洋医学的治療の挑戦
 質疑応答
事務局: 代表 室本哲男(むろもとクリニック 院長)
 連絡 Tel:082-247-6610 むろもとクリニック内
成人型アトピー性皮膚炎に関する色々な考え方を学べます。特にあまり聞くことのない漢方の方面からのお話もきけます。

関西在住の方にお願い
2009年11月8日(日曜日)13:30から17:00まで大阪市住之江区南港北にあるATCホール(アジア太平洋トレードセンター)コンベンションルーム1で「東洋医学アトピーシンポジウム、成人アトピー性皮膚炎の解決に向けて」という会があります。私は座長をするだけですが、東洋医学の方々から「関西在住の方の応援ををお願いしたい」との申し出があります。もし、ボランティアで手伝ってもいいと思われる方がおられましたら、私までご連絡いただければありがたいです。
連絡先は病院へお願いいたします。
阪南中央病院 Tel:072−333−2100 です。よろしくお願いいたします。

以下の文章を岩波書店、雑誌「世界」編集局へ送りました。
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雑誌「世界」安藤直子論文(深刻化・長期化・難治化するアトピー、求められる患者主体の医療、世界、2009年10月号、210-219頁)を読みまして感じたことを書いてみました。ご一読ください。
安藤直子氏の雑誌世界に掲載された論文(深刻化・長期化・難治化するアトピー、求められる患者主体の医療、世界、2009年10月号、210-219頁)が大きな注目を集めることは、アトピー性皮膚炎に関して大変な問題が存在することを意味する。そして、この問題はそのほとんどがアトピー患者により何年も前から発せられている。安藤氏の場合でも、ステロイドを止めることによって、すなわち脱ステロイドをすることによってよくなっており、日本皮膚科学会の治療ガイドラインに大きな問題点のあることを指摘していると私は考える。
日本皮膚科学会は2008年、2009年と2年連続で「日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」(以下、ガイドライン)を日本皮膚科学会雑誌に掲載した。上記問題に対して日本皮膚科学会がどのように反応したかを見るに、これを正面からは全く取り上げておらず、唯一、ガイドラインの「はじめに」の中に「アトピー性皮膚炎は‐‐‐患者への十分な説明や治療へのコンプライアンス・アドヒアランスを考慮すべき疾患」と述べているにすぎない。なぜこの表現が皮膚科学会の反応であると言えるかは、「患者への十分な説明や治療へのコンプライアンス・アドヒアランスを考慮すべき」なのはすべての疾患において言えることであり、わざわざこのような表現を取らなければならなかったことは何らかの事情が存することを暗に認めているが故なのである。しかし、「治療へのコンプライアンス・アドヒアランス」とは、私なりに訳してみれば治療の承諾と継続であり、ガイドラインを認める治療を行うかどうかそれを続けるかどうかを問うているだけであり、「はじめに」の終わりに「患者の意向を考慮して」とは述べているが、患者の意見を聞く意思は全くないことを意味している。そのことは、2009年ガイドラインの「図3 アトピー性皮膚炎:治療の手順」の中に「保湿性外用薬、外用法の具体的な説明、適正治療に向けての患者教育」と記されており、ステロイドを使わない治療を希望するかどうかを患者には全く問わず、ガイドラインに沿った治療を推し進める教育のみが考えられている。勿論、この治療の手順の中には脱ステロイド療法は全く含まれていない。そのかわり、ガイドラインの「Ⅴ.治療」の第6項目の「その他の治療法」中に名指しではないが、脱ステロイド療法は「科学的に有効性が証明されていないものが多く‐‐‐むしろ、その健康被害の面に留意すべきである」と述べ、脱ステロイドは排除すべき治療に含まれているのである。
ではステロイド治療が根拠あるものであるかどうかについてガイドラインはどのように述べているであろうか。ガイドラインで治療方法の第一番に述べられている言葉は、「現時点において、アトピー性皮膚炎の炎症を十分に沈静しうる薬剤で、その有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤は、ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏である。」と有効でかつ安全であると断言している。しかし、文献はまったく引用されていない。治療における証拠はインターネットに出していると述べてはいるが、上記断言のところには引用文献を示していない。このことは有効性と安全性について自信を持って示しうる根拠を持ち合わせていないということである。
安藤氏の論文は、内容的には、一方で、不確かであるステロイド治療を最大限に持ち上げ、他方で、苦しい中多くの患者が自分の体を張って獲得した脱ステロイドによるアトピーからの解放を不適切治療であるとして排除する日本皮膚科学会への痛烈な批判、アトピー治療に関して患者無視の治療を進める日本皮膚科学会への適切な批判である。雑誌世界が権威ある立場の者の文書だけでなく、権威から排除されている立場の者の文書(安藤氏の論文)を公平に掲載された勇断に感謝するとともに、今後も公平な出版活動に邁進されることを期待してお礼の言葉とさせていただきます。
なお、私は成人型アトピー性皮膚炎患者さんを脱ステロイド脱保湿療法によってその疾患から解放することのお手伝いをさせていただいている皮膚科医で、阪南中央病院に勤めております佐藤健二です。私には著書「患者に学んだ成人型アトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法」(つげ書房新社、2008年)があります。

岩波出版月刊雑誌「世界」10月号に安藤直子さんの論文「深刻化・長期化・難治化するアトピー、求められる患者主体の医療」(210-219頁)が載りました。ご自身の経験と患者調査に基づいた内容で、大変参考になると思います。ご一読をお勧めいたします。そして、感想を編集部へ送りましょう。
 世界のメールアドレスは、sekai@iwanami.co.jp です。メー ルで感想を送られるのが、最も簡単な方法かと思われます。編集長 岡本 厚さんに。
住所、電話、ファックス番号は
〒101-8002 東京都千代田区一ツ橋2−5−5
岩波書店「世界」編集部
電話 03-5210-4141 FAX 03-5210-4144

 第30回近畿アトピー性皮膚炎談話会(2009.9.26)で国立成育医療センターのアレルギー科医長の大矢幸弘先生(今年の9月5日にNHKでアトピーについて話された先生)が話された内容で、食事アレルギーとアトピー性皮膚炎との関係は、最近の学説ではほとんど関係がないという考え方に変わっていると話されました。この学説は、システマティックレビューという、最近の最も信頼できる分析方法に基づいて述べられました。勿論、アナフィラキシーを起こす食事はあるがこれはほんのごく一部で、すぐわかる症状だということです。
 食事とアトピー性皮膚炎に関連する大矢先生のお話の内容の要点を述べます。妊娠中の食物制限はアトピー性皮膚炎の予防効果は無く、アレルギー検査が陽性になるという意味での感作という点でも予防効果はありません。更に、生まれた子供の平均の体重は100g少なかったそうです。授乳中の母親の食物制限もアトピー性皮膚炎発症予防効果はありません。衝撃的だったのは、授乳中の母親の食事制限が子供のアトピー性皮膚炎の予防に有効であると述べられていた有名な論文がねつ造(嘘)だったことでした。牛乳や離乳食を開始する時期や母乳をあげている期間の違いは2歳での抗原感作率に影響がありませんでした。驚きの話のもう一つは、離乳食を開始する時期が遅いほど2歳でのアトピー性皮膚炎が多かったということです。
 私は以前よりアトピー性皮膚炎の悪化に食事アレルギーはほとんど関係がないので、アナフィラキシーを示す食事以外は制限する必要がないと訴えてきました。大矢先生は小児科医ですので、今後食事制限をしなくなる小児科医は増えていくでしょう。このことは、アトピー性皮膚炎の治療における大きな転換点になると考えます。保育所や幼稚園、小学校などでの食事制限が早くなくなることを願います。アトピー性皮膚炎治療上の二つの大問題のうちの一つが解決されていくかもしれません。早くこの考え方が拡がることが望まれます。もう一つの問題点はステロイドとプロトピックの外用です。これについても何とかしなければなりません。