脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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第12回アトピー性皮膚炎にステロイドを使わない治療を考える会の報告

2月 21st, 2010 | Posted by 佐藤 健二 in その他

第12回アトピー性皮膚炎にステロイドを使わない治療を考える会が2月21日に阪南中央病院の講義室で行われました。参加者は100名弱で、講義室には入りきれず、ビデオ撮影像を横の待合場に設けて講演を聞いていただきました。入院中の患者さんにはそちらに移っていただきました。申し訳ございません。
 少し学問的な話で難しかったかもしれませんが、じっくり聞いていただけたように思います。本日の話は私を含め皮膚科学会などからは「異端児」と思われている方たちばかりの講演者の話ですが、内容的には学会のガイドラインよりはるかに優れたものであると自負しています。講演者の気持ちが十分伝わってくれていることを期待いたします。私はアトピー性皮膚炎の原因(悪化要因ではありません)について試論を話しました。私が自分の説を実験で証明できないことは残念ですが、病気の原因を考える場合の考え方についてまた、アトピー性皮膚炎についてはその原因説が若い人々の間で議論していただければありがたいと思っています。
 討論も活発で、参加いただいた先生方からもいくつか発言をいただきました。講演会の後、意見交換会を開きました。今後、ステロイドの犠牲者を出さないためや、現在の治療について何か良くなる方法は無いか、これらを可能にする何かの運動は無いかなど広範な話がでました。医師も患者も対等の立場で議論いたしました。大変いい議論だったと思います。いろいろ意見の違いはあるでしょうが、現在の患者は自分の調子を崩さない様にしてステロイド被害者を出さないために有効な活動を考えていくことが重要であるとの大まかな同意が得られたような気がいたしました。大変素晴らしいことだと思います。しかし、言うは易し行うは難しで、今後の多くの人の参加が求められると思います。今後も一緒にやっていけたらと思います。
 皆様お疲れさまでした。
 また、多くの患者さんが講演会のお手伝いに来ていただきました。皆様のおかげで講演会の運営がスムーズに行きました。心からお礼申し上げます。京都講演会も近いです。それのお手伝いもよろしくお願いいたします。

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コメント(1)

  • 大崎

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    佐藤先生 こんにちは
    21日に示された肌の成長速度の対数グラフを見ることができてよかったです。ずっと思っていたのですが、ストレスが悪化を増強させたり遷延させることがあっても、原因ではないと。現在22歳の娘の再悪化は、14歳の林間学校が引き金になり16歳で入院するまでで、大学受験で浪人しても悪化しなかった。私の最悪化は、14,5年の無症状後突然39歳できた。当時オーバーワークではあったが。ちょうど更年期に向けて何かが供給不足なのかと思った。その5,6年以上前から貧血が見つかりアトピーが酷くなった頃には毎年一定期間鉄剤服用。なぜか貧血が改善する度、毎年の悪化があった。二度の親知らずの抜歯の時も顔が真っ赤になり痒みも強くなった。アトピーの悪化はまるで時期が来たかのようにやってくる。良い状態で一日が始まっても痒みは突然くることもある。昨年の10,11月の悪化は東洋医学部会で講演された井口先生の漢方処方で改善。一年前に安藤さん、隅田先生、佐藤先生、井口先生に出会えてとても感謝です。50歳にしてやっと塗り薬と痒みから解放されつつあるのです。



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