脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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皆様
楽しかったですね。60人ほどの参加でしたか?水島様ご苦労様でした。集金係の方ご苦労様でした。私が把握している人で遠方からの参加者は、東は神奈川県、西は鳥取県、高知県でした。ほんとにご苦労様です。
 楽しいことだけではなく、どんどん活動の幅を広げていきましょう。先日の選挙でツイッターが威力を発揮しました。これをどう使いこなすかが重要でしょう。アトピック関東のIさん。どうやればよいかもう一度お教えください。これなどを使ってアトピックの活動の広報を広げましょう。子どもたちにつらい思いをさせないために。
 私は忘年会3連ちゃんでしたのでグロッキーでした。来年もよろしく。

kiriさんの書き込み(mixi脱ステロイド・脱保湿療法、アトピーに関する一般的な記事、2010.11.27)を紹介します。私の脱ステ本の中で同じようなことが記されてあることが紹介されています。以下のkiriさんの紹介文をじっくりお読みください。
 一般的なニュースかどうか分かりませんが、、9年前の2001年に発行された「アトピーはもう難病じゃない」という元慶応義塾大学医学部皮膚科医医局長・医学博士で現在菊池皮膚科医医院長をされている菊池新先生の本です。
H8年から2年間アメリカの国立衛生研究所でアトピーを主に研究をされてきたみたいで、
標準治療をされている先生の本で日本の医療の問題点を書いてるのが面白いなと思って読んでます。
書かれている文章が本当かどうか不明ですが。
気になった部分です。
P.22
③「悪しき日本のシステム」
 日本の国立がんセンターを、10倍にも20倍にもしたような、とんでもなく大きな研究施設の集合体。それがNIH,アメリカの国立衛生研究所である。
 なにしろ研究施設が、皇居の内堀どころじゃなく、外堀の内側ぐらいの広さを持っている。
その中に、例えばガンの研究所とか、免疫の研究所とか、運動機能の研究所とか、数え切れないぐらい建っているのだ。僕はそこに2年近くいて、免疫とか、アトピー中心の研究をしていたんだけど、その研究費用は湯水のように出してくれる。いくらでも研究してくださいという姿勢なのである。初めにも言ったけど、アメリカの底力、凄いところはそんなところにあるのだと痛感した。
 ところが日本の国はそうした費用をケチるから、大学病院はどうするかというと、製薬会社とつるむしかない。つまり新薬を世に出すために、病院の先生に頼んで「治験」というものをおこなうのだ。新薬を使って治療をし、そのデータを一人分につき数十万円で製薬会社に売るのである。僕も医局長をやっていたから、もちろん治験もやっていた。
 ところが問題なのは、
「新しい薬を使って治験をやりたいんですが、どうします?もちろんまだ認可された薬ではないので、副作用が出る可能性もあります。でも、今まで効かなかった薬よりも効く可能性もあるんです。これは決して強制ではありませんから、よく考えてお決めになってください。」
 と、きちんと説明をしていれば問題は少ない。ところが、中には治験をやるとは言わずに勝手に治療をやってたりする医者がいて、これがアトピー患者をさらに苦しめる原因となっている。なぜなら、強いステロイドのような塗り薬を与え続けていると、最初のうちはきれいに治るんだけど、そのままにしてるとだんだんと効かなくなってきて、経験不足の医者はさらに強い薬を使うようになってしまう。しまいには使う薬がなくなってきて、そうした新薬に手を出すようになり、患者さんの方も藁にもすがる思いで、
「お願いします」
 となってしまうのだ。挙句の果てが、皮膚の至る所から体液が滲み出してくるようなグチャグチャな状態になってしまう。
 そうしたアトピー患者の犠牲の上に、治験というものがおこなわれているのだが、それが新薬のために本当に役立っているならまだいい。日本の医療システムが腐っているというのは、そうしたデータまでが改ざんされているケースも少なくないということなのだ。多額の費用をかけて開発された新薬に、副作用が非常に多いとか、これは効果がないなんて結果が出ると大損になってしまうため、都合の悪いデータを握りつぶすなんてことが、信じられないかもしれないけど、大手を振ってまかり通っているのである。日本の医学研究のほとんどは、製薬会社から金を奪い取ってやっているに等しい。医者と製薬会社のギブ・アンド・テイクで、
「先生、たんまりと払いますから、いいデータ作ってくださいよ」
って暗黙の了解があるわけ。だから、日本で開発された新薬は、そのままじゃアメリカやヨーロッパでは薬として売れない。向こうでもういちど治験をやり直してからじゃないと認可されないのである。日本の医療行政が完全に崩壊しているというのを向こうは知っているから、ぜんぜん信用されていない。日本の治験がどんなにいい加減なものか、もうハナから信用されていないのだ。
 他の病気でも同じこと。たとえば抗癌剤の治験をやっていて、患者さんが死んじゃったなんてことはよくあることなんだけど、そういうのはみんな握りつぶしちゃう。何か他の原因で死んだことにしてしまうのだ。それで、内部告発なんかされて、時たま社会問題化する場合もあるけれど、その内部告発にしたって威張れるものじゃない。中には正義感に駆られてやる人も少しはいるのかも知れないけど、たいていは自分の上にいる人間の足を引っ張るためにやっている。あいつがいなくなったら、次は俺が助教授になれるなんて。
中略
薬全般に対して、だから医者の側にはバイアスがはいっている。特に大学病院なんて、たとえばステロイドの治験をさせていただいて、研究費を何千万円もいただいている製薬会社の悪口は、絶対に言えないようになっているのだ。厚生労働省のお役人だって同じこと。利権や天下り先のことを考えると、とりあえず自分の任期の間は無難に過ごして何も変えまいとする。
 そうしたら正しいと思うことも言えなくなってしまう。薬害エイズの問題だって、根っこは同じ。あれほどひどい薬害じゃなければ、そんなもの今でもいっぱいある。

 この論文は、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会雑誌2009;119:1515-1534)の最高責任者が書いた論文です。ガイドラインは「現時点において、アトピー性皮膚炎を十分に鎮静しうる薬剤で、その有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤は、ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏である。」と謳っています。その程度がどれほどかご検討ください。まさか、自分の論文は証明できていませんとは言っていないと期待いたします。
 何回かに分けてその論文の概略を報告します。
Furue M et al
Clinical dose and adverse effects of topical steroids in daily management of atopic dermatitis
British Journal of Dermatology 2003; 148: 128-133
アトピー性皮膚炎の日々の治療における外用ステロイドの臨床用量と副作用
要旨
背景:外用ステロイドはアトピー性皮膚炎に対する最重要治療として用いられている。
目的:診療所におけるアトピー性皮膚炎に対する日々の治療のための外用ステロイドの臨床用量を決めることとその副作用を明らかにすることである。
患者と方法:1271人の一連のアトピー性皮膚炎患者(幼児210人、小児546人、青年成人515人)の多施設後向き分析。
結果:6か月の治療期間中に、幼児、小児、青年成人アトピー性皮膚炎各患者グループの90%において、それぞれ89.5g、135g、304g以下の外用ステロイドが全身に塗布された。大部分の患者は旨くコントロールされた;しかし、幼児の7%、小児の10%、青年成人の19%は、より多くの外用ステロイドを塗布したにもかかわらず、最重症か重症状態にとどまったか増悪を経験した。副作用について、頬の毛細血管拡張の発生率は、より長期の罹病期間を持ちかつ6カ月の治療期間中に顔面に20g以上を塗布した患者では増加する傾向があった。肘窩膝窩のステロイドにより作られた皮膚萎縮は、女性より男性により高頻度に観察された。
結論:外用ステロイドはアトピー性皮膚炎治療のためには有益であるが、かなりの率の患者は外用ステロイドで満足のいく治療ができない。このような患者のためには外用ステロイドの量や強さの調節と追加の治療が必要である。
はじめに
 この論文の目的は、アトピー性皮膚炎(AD)患者が多くなっており、外用ステロイド、保湿剤、抗ヒスタミン剤がADの最重要の治療薬として使われているが、外用ステロイド長期使用への恐怖が世界中の多くの患者でステロイド恐怖症を生んでいる。しかし、外来で治療されているAD患者への外用ステロイドの量と副作用についての情報はほとんどない。この点について明らかにすることがこの研究の目的
研究方法
 この論文は、福岡県の日本臨床皮膚科学会に属する皮膚科医(主として開業皮膚科医から構成)77名に診察されている外来患者についてのデータである。1999年に実施。
 少なくとも6ヶ月間の経過を観察した。調査項目は、年齢、性、罹病期間、治療前の全体的な重症度、6ヶ月間の伝統的な外用ステロイド治療後の全体的な重症度、臨床的改善の評価、顔面・被髪頭部・体幹・四肢への6ヶ月間に使用した各ランクのステロイドの合計量、単純ヘルペスやカポジ水痘様発疹症の合併、伝染性軟属腫の合併、副作用(頬の毛細血管拡張、肘窩膝窩の皮膚萎縮、痤瘡と毛嚢炎、多毛、細菌感染、皮膚真菌症、酒皶様皮膚炎、外用ステロイドによる接触皮膚炎、ステロイドによる萎縮線条)である。
 全体的な臨床重症度は「最重症(最)」、「重症(重)」、「中等症(中)」、「軽症(軽)」に分けた。それぞれの定義は以下の通り。(本来言いたいことを記した。括弧内は英語を直訳したもの)。
最重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上にみられる(炎症皮膚病変が体表面積の30%を超えている時)
重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満にみられる(炎症皮膚病変が10%を超えて30%未満まで見られる時)
中等症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満にみられる(炎症皮膚病変が体表面積の10%未満の時)
軽症:面積に関わらず、軽度の皮疹のみみられる(乾燥皮膚、落屑、かすかな紅斑のような、ほとんどが軽度の皮膚病変)
 臨床的改善は、6ヶ月間の患者の全体的な臨床経過を評価する医師によって、「治癒あるいは著明改善」、「改善」、「軽度改善」、「不変」、「増悪」と評価された。外用ステロイドの強度は「ストロンゲスト」、「ベリーストロング」、「ストロング」、「マイルド」、「ウィーク」に分けられた。
結果(検討内容によって数値が少し変化するが、記入の無いものなどもありしかたがない)
 登録された症例
 幼児   0≦ <2歳 210名(男124、女74)
      平均±標準偏差 1.1±0.5歳 (ピークは1.1歳より少し低い)
 小児   2≦ <13歳 546名(男268、女250)
      平均±標準偏差 5.6±3.3歳 (ピークは5.6歳より少し低い)
 青年成人 13歳≦    515名(男279、女201)
      平均±標準偏差 24.6±10歳 (ピークは24歳より低年齢)
 治療効果(表1にはステロイド6カ月治療の前と後の臨床的重症度の変化を示している。評価の記入の無いものを除いて、表1を分かり易く書き変えた。幼児グループ、小児グループ、青年成人グループ別に記す。各グループは縦に見てください。左に、治療前の重症度と人数、右に、変化した重症度ごとに重症度・人数・その%を記す。表がずれています。正しくは http://8617.teacup.com/atopy/bbs の12月13日の同名の題の表をご覧ください)
幼児           小児          青年成人
 前   後        前   後       前   後
 最2  最        最14  最3(21)   最30  最15(50)
     重            重5(36)        重6(20)
     中2(100)        中5(36)        中7(23)
     軽            軽1(7)        軽2(7)
 前   後        前   後        前   後
     最            最2(2)         最2(1)
 重23  重8(35)    重90  重27(30)    重146 重65(45)
     中9(39)         中44(49)        中58(40)
     軽6(26)         軽17(19)        軽21(14)
 前   後        前   後        前   後
     最            最            最
     重            重3(1)         重6(2)
 中98  中41(42)   中299  中155(52)    中259 中161(62)
     軽57(58)        軽141(47)        軽92(36)
 前   後        前   後        前   後
     最            最            最
     重1(1)         重            重
     中6(7)         中11(9)        中4(6)
 軽83  軽76(92)    軽128  軽117(91)   軽68  軽64(94)
 臨床的重症度についての著者の評価を記します。
 最重症と重症のアトピー性皮膚炎の頻度は青年成人アトピー性皮膚炎(AD)グループの方が他のグループより優位に高い。大部分の患者では、6か月の伝統的な治療の後でADの臨床的重症度は改善か変化なしである(コントロールされたグループ)(有意差あり、p<0.001)。しかし、幼児ADの7%(206人中15人)、小児ADの10%(531人中51人)、青年成人AD患者の19%(503人中98人)は最重症か重症状態あるいは増悪を経験していた(コントロールできていないグループ)。
 (この結果のまとめについていくつかの疑問がわきます。それを列挙します。
1.治癒患者無しということ
   臨床的改善の評価基準に「治癒」が含まれているが、この調査のいずれの症例においても治癒が無かったことである。昔の研究では2歳までにある程度が、成人までに84%が治癒していたにもかかわらず。最近の研究でも20%は治癒するのである。このことはこの治療法の有効性について強い疑いを持つものである。
2.コントロールされているという評価の恣意性
   コントロールされているグループの中には、6か月のステロイド治療前と治療後で重症度に変化がないunchanged症例がコントルールされているという評価になっているcontrolled group。一方で、コントロールされていないグループの中にもuncontrolled group治療前と治療後で重症度に変化のない症例が、小児で、最重症は14人に3人、重症は90人中27人、青年成人で、最重症は30人中15人、重症は146人中65人の人がいる。中等症で変化がなければコントロールされており、重症者や最重症者では変化がなければコントロールされていないという評価になっている。このように異なる評価をする理由は何であろうか、何も説明されていない。治療に対する変化がコントロールされているか否である。ある時期の病状の重い軽いではない。
3.幼児・小児のグループ別に評価すれば、軽症であった症例の増悪例が多い
   軽症の幼児グループでは3例中76例で改善が無く、1例で重症に、6例で中等症に増悪している。小児グループでは、128例中117例で改善が無く、11例で中等症に増悪している。幼児と小児の軽症患者を合わせれば、211人中18人が悪化しており、統計学的には有意差が無いかもしれないが、等閑に付すことのできない問題と考える。
4.青年成人での重症度の増加
   なぜ青年成人でこのように悪化がひどくなるのであろうか。
 比較のために佐藤小児科で行われたステロイドを使わない治療の治癒率を載せておく。佐藤小児科での調査は顔面の湿疹だけの経過を追っているが、調査対象が1歳未満の子供であるため、顔面の皮疹が中心であることを考えると、絶対比較してはならない違いであるとは思えない。なお、ステロイドを使用していてもいなくても、受診後はステロイドを使わない治療をしての結果である。
 441人を対象とした(ステロイド使用者129名、ステロイド不使用者312名)。治癒症例は389名(88%)、治らずに治療を中断した者は52名(ステロイド使用者31名、ステロイド不使用者21名)であった。ステロイド使用者の中で治癒症例は98名(76%)、平均6.4カ月必要であった。ステロイド不使用者の中で治癒症例は291名(93%)、平均4.8カ月必要であった。なお、ステロイド使用者で治療中断までの平均期間は2.5カ月であり、ステロイド不使用者では3.3カ月であった。ステロイドを使っていてもいなくてもステロイドを使用せずに皮疹が消えるまでに5-6カ月しかかからず、治癒率が76-93%とステロイドを6カ月使って治癒が全くないとでは大変な違いであることは明瞭でありましょう。)