脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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皆様

 今回の講演会は今後の講演会のやり方のお手本のようでした。アトピックとの関係のある患者さんが少ない地方での講演会開催について大変参考になりました。それにつけも現地で一人で頑張って準備してくださったO様に大感謝です。
 また、アトピックの代表の菊池さんが、自分の仕事を減らしてアトピックの活動に再び力をいれてくださることになりました。大変力強い復活です。早速、「アトピックとは」を分かりやすく説明してくださいました。嬉しいですね。

 9月18日当日、朝から大阪でも小降りの雨でした。名古屋で新幹線から中央本線に移ると途中で激しく雨が降ってきました。しかし、塩尻を過ぎると小降りになり、甲府に着くと雨は殆ど降っていませんでした。台風16号の影響を我々の熱意で吹き飛ばしたかのようでした。やまなしプラザのオープンスクエアに着くと、成人体験談を話してくださるOさん、乳幼児体験談を話してくださるDさん、アトピックの代表の遠藤さんの3人が広い会場で机と椅子を準備中でした。ゆったり机と椅子を置け、スクリーンも大変大きく高い位置にありました。しかし、私のコンピューターがうまく動かず困りました。その時、成人体験談を話してくださるMさんとお子さん二人がこられ、中3のお兄ちゃんが直してくださいました。感謝感謝(説明を受けたけど健二は余り分かっていないと思います)。

 開場前から多くの方が来場されてました。今の時点では何人参加かは分かっていませんが、少なくとも50-60人の参加はあったのではないかと思っています。
 まず、菊池さんが「アトピックとは」を説明してくださいました。

 乳幼児患者編の講演はいつもの通りで、佐藤健二が「入院する赤ちゃんの問題点」、佐藤美津子が「赤ちゃんのアトピーは自然に治ります」、水口聡子先生が「こんなに違う!ステロイドを塗らなかった赤ちゃんと塗った赤ちゃん」です。

 Dさんの体験談:疑問に思いつつもステロイドを使い、使っている途中でやはり良くないと思い脱ステロイドをされた。途中で迷うこともあったが、水口先生とアトピーっ子育児の会の励ましで脱ステロイドに成功した。息子さんがアトピーになり、テレビのNHKも新聞の情報もすべてが正しいわけではないことを学んだそうです。遠藤さん:御自分の娘さんの脱ステロイドの経過を話され、娘さん以外にも多くのよくなられた方の紹介と脱ステロイドをされた先輩からの助言を話されました。

 質疑応答では、現在入院中の赤ちゃんのことで切実な質問がありました。低アルブミン血症があるにもかかわらず、カポジ水痘様発疹症と伝染性膿痂疹のある皮疹を石鹸で洗って余分な蛋白漏出を起こさせているが、どうしたらよいか、という内容です。生活環境を含めた病態の把握の不十分さによる問題のある局所治療で困っておられる実態が明らかになりました。もう一つは、精神発達の遅れのある子どもさんの脱ステをしたが、学校での問題でステロイドを再開せざるを得なかったが今後どうすればよいかという質問であった。本人が脱ステロイドの根拠を理解できないため、ゆっくりとステロイドを減らしていく治療をするしかないと説明がありました。

 成人患者編では、佐藤健二が「治らないアトピーになぜ脱ステロイド・脱保湿?」、水口先生が「ステロイドによるアトピーの経過」の講演がありました。

 Oさんが、御自分の壮絶な離脱経過の説明をしてくださいました。そして、「最後に、脱ステしてよかったかですが、正直ここまで来るには一筋縄ではいかない事ばかりでした。

仕事面でも私生活でも周りに沢山迷惑をかけ、諦める事も沢山ありました。しかし、ここまで良くなることで初めて脱ステして良かったと思えます。 」と締めくくられました。M様は、2回の入院経験で、ステロイド・免疫抑制剤・保湿剤をつかわなくても、アトピー症状は生活に差しさわりの無い程度に軽減できることと、それを実現するには体調管理と有酸素運動の重要性を指摘されました。

 質疑応答では、アトピー性皮膚炎は、幼児期には無くて少年や青年になってから発症することはあるのか、日焼けをしてはいけないのか、塩素の入っているプールに入るのは良くないのかなどの質問があった。幼少期に皮疹が無くても、大きくなってから始めて発症する人もいること、日焼けは全く良くないわけではなく少しずつ日焼けすれば抵抗力もつくこと、プールに入って皮疹が悪くなれば止めるべきことなどが説明された。

 部屋の整理中も何人かの患者さんが質問されていた。

 今回の講演会は、場所も準備も内容も大変良かったように思います。講演会の後、9人が懇親会に参加し話が弾みました。大変有意義な講演会と懇親会でした。

 ついでながら、9月19日に行なわれた東京交流会は、140名にも及ぶ参加があり大盛況でした。皆さん非常に楽しそうに歓談されておられました。何人かの患者さんは医師に相談をしておられました。大変良い会でした。遠藤様、御苦労様です。

皆様

成人女子も殆ど待たずに入院可能です。

入院について、持っていくものなどにつき詳しく知りたい方は阪南中央病院のホームページ中の皮膚科の説明をご覧ください。