脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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ペリオスチンと治療薬候補CP4715について(速報)

1月 15th, 2023 | Posted by 佐藤 健二 in 未分類

ペリオスチンと治療薬候補CP4715について(速報)

ペリオスチンについて  2023年1月10日 SAGA TV NEWS
佐賀大学医学部分子生命科学講座 からの発表。

この講座の研究グループが以前に発表した内容は
2012年6月1日にペリオスチンによるアトピー性皮膚炎の慢性化 (saga-u.ac.jp) で
「本研究グループは、ペリオスチンというタンパク質がアトピー性皮膚炎の慢性化の原因となっていることを明らかにしました。アトピー性皮膚炎患者では、インターロイキン4や13という炎症性メディエーターの刺激により、ペリオスチンが大量に産生されて皮膚組織に沈着します。沈着したペリオスチンは表皮細胞を刺激して、炎症を引き起こす別のメデイエーターを産生するため、さらに炎症が継続します。このように、いったんペリオスチンが産生されて組織に沈着すると、体外からの刺激とは無関係に体内で炎症を継続するサイクルが回転することになります。これが、アトピー性皮膚炎の慢性化につながっています」と示しています。
これだと一旦症状が始まるととどまる所を知らず悪化していきます。しかし、人間のアトピー性皮膚炎は自然治癒するものなのです。また、慢性化する理由はステロイド外用によることが脱ステロイド治療によって示されていますので現実に人間で起っていることとかけ離れた考えのように思えます。
今回の発表では「アトピー性皮膚炎の強いかゆみの原因の一つについて、タンパク質のペリオスチンだと突き止めたということです。」とニュースでは伝えています。また、教授の話として、「原因は多様なので万能ではないが、基礎的な研究を進め安全性を確認し、薬として承認されることを目指したい」と伝えています。ペリオスチンのような炎症サイトカインを産生するものは痒みを起こす可能性があるので痒み誘発物質ではあるでしょう。しかし、CP4715は抗血栓剤として開発されており、これを投与すれば少しの掻破で何時までも出血が続くということになり、アトピーの治療薬としては成り立ち得ない可能性が強いでしょう。

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