乳輪の炎症

[あずき]

お忙しいところ失礼します。
約2年前より脱ステ脱保湿を開始、佐藤先生にはピーク時に三度ほど状態を診ていただきお世話になりました。
現在は頭皮の乾燥、首のシワ部分の汗による痒み、腕と足の関節部分の乾燥・汗による痒みが残っており落屑も続いていますが少しずつ気になる部位が減ってきています。

今回は乳輪部分の炎症についてお聞きしたくご質問させていただきます。
新たな症状として数ヶ月前より乳輪部分に炎症が起き滲出液が出ているためガーゼを貼っています。（ガーゼは一週間ごとに交換しています）
暑くなり蒸れによって起きたものと考えていますが、季節のせいかなかなか改善が見られません。
ガーゼを一枚貼っているとそれ以上滲出液が出ることはないのですが、滲出液の塊で塞がれているだけでいつまでも瘡蓋や薄い皮ができず剥がすと同じ状態に戻ってしまいます。
現在妊娠中のためホルモンも影響している可能性はありますが、今後もガーゼで対処していく方法で問題ないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

[佐藤健二]

乳輪の湿疹は治療抵抗性です。中々難しいです。当面一枚のガーゼでがんばってください。妊娠中なので水分制限は気をつけなければなりませんが、現在口渇を感じないなら少しだけ水分摂取を減らしてみることは乳輪の滲出性を減らすかもしれません。口渇を感じる所までは減らさないでください。

[あずき]

お忙しい中お返事をいただきありがとうございます。
承知しました。
焦らずガーゼでの対処を続けていきたいと思います。
水分制限も意識してみます。

[あずき]

前回の質問に続けて失礼いたします。
乳輪の炎症についてもコットンガーゼ（滅菌済のものは煮沸消毒する）の使用かつ最長一週間貼り続ける方法で問題ないでしょうか？

前回ご相談させていただいて以降、ガーゼ療法を続けていましたがやはり治りにくい部位ということもありなかなか改善せず…
（妊娠中のため分泌液も混ざって滲出液が固まりにくく乾燥しづらい環境にあることも要因の一つかもしれませんが…）
さらに諸事情で直近一ヶ月ほど総合病院に入院しておりその際に乳輪の炎症についても長期化していたため相談したところプロペト＋シリコンガーゼによる湿潤療法を勧められました。
湿潤療法は脱保湿に反する方法だと思いながらもプロペトとガーゼが処方されたため一ヶ月続けた結果、悪化はしていませんが現在も滲出液は止まっていない状況です。

退院後に改めて佐藤先生の本を読む読み返すと「傷にガーゼがくっつかないことを宣伝文句にして売りに出されているガーゼは避けたほうがよい」との記載があったため、シリコンガーゼの使用は早急に中止すべきでしょうか。
現状、コットンガーゼ１枚による方法も湿潤療法も改善が見られないため今後の治療法に悩んでおります。
やはり湿潤療法ではなくガーゼ1枚による保護での対処がベストでしょうか？
何卒よろしくお願いいたします。

[佐藤健二]

現時点では、乳輪の湿疹に最適の治療方法をは見つかっておりません。コットンガーゼで悪化が無け継続継続でもいいと思います。

[あずき]

ご返信いただきありがとうございます。
承知しました。
引き続きコットンガーゼにて様子を見たいと思います。

[ゆうこ]

あずき様　（もうご覧になっていないかな）8年ほど前に脱ステロイド脱保湿をして今は皮膚症状は落ち着いています、女性です。乳輪乳首の回復には年数がかかったので何かのヒントとなればと思い投稿します。一枚ガーゼは切込みを入れたり扇型にしたりと工夫しました。ほつれてぼろぼろになりますがそのほうがうまく貼れました。できたての皮膚がかさぶたとガーゼと一緒に剝がれてしまうと本当に悲しくなりますが、繰り返すうちに一歩ずつ強い皮膚ができてきました。ブラジャーは途中で蒸れに気づき止めて今もほとんど使っていません（使って症状が出るのがやはり怖いです）。記録はありませんがブラジャーを止めてから回復が早かったかもしれません。素肌の上にニット地（Tシャツやトレーナーやポロシャツ地）を着ると体の線に沿い胸元が目立つことと、やはり蒸れやすいので織地（バンダナのような、中高生の制服のブラウスのようなもので綿100％、ワイシャツとか手ぬぐいなど）でランニングシャツ型下着を作って着てました。今もです。妊娠なさっているとのことですから、幸せな気持ちで過ごしていただきたいと思います。

[あずき]

返信が遅くなり大変失礼しました。
ご自身のご経験からアドバイスをいただきありがとうございます！
また温かいお言葉もいただき感謝いたします。
やはりデリケートな部分でもありますし、特に下着による蒸れには気をつける必要がありますね。
ガーゼが乾いたと思い剥がすとせっかく形成された痂皮まで取れてしまう悲しさ、何度も経験しました＞＜

経過のご報告です。
秋に無事出産を終え二ヶ月ほど毎日授乳をしていますが、産後一週間ほどで毎日絶えず出ていた滲出液が嘘のように止まり炎症もすっかり良くなりました！
はっきりした理由は分からないのですが、産後のホルモンや母乳の成分に何か関係があるのでしょうか…
ただ今後も再発の可能性も十分あるので、また炎症が起きた際はゆうこ様が実践されている方法を参考にさせていただきたいと思います！

このたびはありがとうございました。

[ゆうこ]

あずき様
ご出産おめでとうございます。皮膚症状が落ち着いているとのこと、ひと息つけてよかったです。私には子どもがニ人いますが一人は顔と頭皮の乳児湿疹が強く出ました。当時の私はステロイド依存の知識がなく子どもにまで標準治療を受けさせてしまいました。ただもう一人の子には全く乳児湿疹は出ませんでした。親子、兄弟でも皮膚の性質や体が蛋白質を吸収する力などつくづく個人差を感じます。
お互いに子育ても皮膚の回復も長い目で見ていきましょうね。

[佐藤健二]

ゆうこ様

貴重なご経験談をありがとうございます。

[あずき]

佐藤先生、お世話になっております。
前回質問させていただきました乳輪の炎症につきましてご報告いたします。

数ヶ月悩んでいた炎症と滲出液ですが、出産を機に症状の改善が見られました。
乳頭保護用クリーム（ラノリン配合）を塗りながら毎日授乳をしていたところ、一週間ほどで症状が消えました。
産後二ヶ月経過した現在は一切保湿行為をしていませんが悪化することなく授乳にも支障は出ていない状態です。
乳輪の炎症に関しては産後のホルモンや母乳の成分が何か関係しているのでしょうか…

一時的に脱保湿に反してしまいましたが、ステロイドを使用することなく改善に向かったことはとても嬉しかったです。
今後も何かの拍子に炎症が起きる可能性はあると思うので、その際はご教示いただいたガーゼによる保護で治していこうと思います。

お忙しい中お目通しいただき恐縮ですが、炎症発症〜改善までの一つのケースとしてお伝え出来ればと思い再度こちらに書かせていただきました。

このたびはありがとうございました。

[佐藤健二]

あずきさま

ご報告有り難うございます。