脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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イブイブイブ忘年会

2012年12月23日 | Posted by 佐藤 健二 in その他 - (0 Comments)

皆様

イブx3忘年会は大変盛況のうちに行われました。アトピックの存在の意義を証明する楽しい忘年会でした。一次会、二次会とも初めから終わりまでワイワイと騒がしく、一次会の最後の締めの話に入る時もなかなか声が静かにならず代表が困っていました。

○○サンタさんも登場しました。

簡単ですが御報告とさせていただきます。

アトピー慢性化の新説

2012年06月27日 | Posted by 佐藤 健二 in その他 - (0 Comments)

原著を手に入れていないので詳しい検討はできませんが、次のことは言えると思います。
 ペリオスチンが働いて炎症を起こして云々のアトピー慢性化の新説ですが、
 アトピーの難治化をアレルギーで説明しようとしています。アトピー性皮膚炎がアレルギーと基本的には無関係ですので、アレルギーで説明しようとしても無駄な努力に終わります。これまでの多くのアレルギー説と同じく線香花火のようにすぐに消えていくでしょう。
 アトピーの難治化はステロイド治療によるものです。このことを忘れさせるために、あるいは難治化の原因考察でステロイドを中心に位置付けさせないためにアレルギー説がいつも担ぎ出されます。一昨日からの発表は、アトピー性皮膚炎の患者さんに期待を抱かせ、患者さんの考えに動揺を起こさせるためのマスメディアを使った宣伝の臭いがぷんぷんとします。
 冷静に考えていただきたいと思います。

茶のしずく石鹸で分かったことは、皮膚を通してアレルゲンが作用し、IgE抗体を作ることが分かったことです。
しかし、いくつかの注意すべきことがあります。
1.IgE抗体を作る機構が分かったからといって、IgE抗体を多く作ることになるわけではないことです。機構の発見と機構による現象の増加は全く別の問題です。古い話ですが、夏の下痢が腸炎ビブリオという細菌によっておこることが分かりましたが、古い腐りかけの食べ物を食べなければ下痢は起こりません。
2.茶のしずく石鹸でIgE抗体ができるようになったことには少なくとも二つの機構が必要です。まず、①アレルゲン(ハプテンという小さいもの)が皮膚のたんぱく質に結合して、②茶のしずく石鹸の中にある何かがIgEを作りやすくする働きをしたことの二つです。
3.従って、アレルギーを起こさないようにするためには、石鹸により皮膚を清潔にするような余計な生活をしないことです。勿論、茶のしずく石鹸のような良くない石鹸の使用が前提になりますが、界面活性剤の作用を持つ石鹸は全てそのような危険な性質を持っている可能性を考える必要があります。だから、赤ちゃんや子どもの時には、マスメディアなどで繰り返されて放送されているような「一日2回入浴し石鹸できれいに体を洗い」ということは良いと言えません。皮脂をあまり洗い取らないようなスキンケアである必要があると思います。

果物に含まれる水分

2011年12月14日 | Posted by 佐藤 健二 in その他 - (0 Comments)

脱ステロイド入院中に水分制限を実施する。その際、自分で購入試食する果物の水分量が問題となる。その目安となる表を掲示する。女子栄養大学出版部発行、香川芳子監修の「五訂増補 食品成分表2010」(2009年)から引用した。
果物         水分%   廃棄率  廃棄物  購入物の重さ中の水分%
いちご         90      2              88
いちじく        85     15              72
みかん        84-88    15            70
オレンジ        88     40           53
かき          83      9                76
キウイ         85     15             72
グレープフルーツ    89        30             62
さくらんぼ       81-83   10             74
すいか         90     40          54
日本なし        88     15          75
西洋なし        85     15          72
夏みかん        89     45           49
パインアップル     86     45          47
同 缶詰        79      0          79
はっさく          87     35          57
バナナ         75     40          45
びわ           89     30          62
ぶどう          83     15          71
ぶんたん         89     50          45
ぽんかん         89     35          58
まくわうり        91     40          55
メロン           88     50           44
もも             89     15           76
りんご            85     15果皮、果しん部 72

水分の%は廃棄部位を含まない可食部100gあたりの数値。
廃棄率は、通常の食習慣において廃棄される部分を、食品全体あるいは購入形態に対する重量の割合で示す。例えば、リンゴでは皮と芯部分を捨てるということです。

従って、例えば、一個200gのりんごを皮をむいて芯を除いて食べるならばその時の水分摂取量は次のように計算される。
(200 - 200 x 0.15) x 0.85 = 144.5 (ml)
だから、重量の70%程度の水分量となる。
一般的には
(測定重量-測定重量 x 廃棄率) x 水分%=摂取果物の含有水分量
ただし、廃棄率と水分%は比率表示である。

購入物の重さ中の水分%は、例えば1kgのスイカを買ってヘタと種をのぞいて赤い部分を全て食べれば、1kgの54%、540mlの水を飲むことになるということです。

          第1回 アトピー勉強会

テーマ: ガイドラインによるステロイド離脱療法について
内容:日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインによると、アトピー性皮膚炎に対する第一選択治療はステロイド外用薬である。

①このガイドライン治療法に大きな影響を与えた根拠(エビデンス)となる論文のデータを公正に検討する(下記の表)。
②上記ガイドラインがこの論文から受けた歪んだ影響を検証する。
③ガイドラインもステロイド離脱できることを望んでいる。しかし、ステロイドバッシングに影響されて、医師がガイドラインの間違った受け取り方をしていることを明らかにする。
④脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿療法の詳しい説明と今後行いたいと思っておられる方との質疑応答。
⑤ステロイド外用薬使用を望まない治療を一般の医師に実践していただくために何をすべきかを一緒に考える。

講師:阪南中央病院皮膚科 佐藤健二
日時:2011年12月3日(土)、14:00-17:00 途中休憩を入れます
場所:阪南中央病院 講義室(2階)、約50名収容可
最寄駅:近鉄南大阪線 布忍(ぬのせ)駅から徒歩10分
    地下鉄御堂筋線 北花田駅あるいは新金岡駅からタクシーで10分
    http://www.hannan-chuo-hsp.or.jp/access/index.htmlをご覧ください
参加:無料。予約はできません
お問い合わせ先:インターネット(パソコンのみ)で steroid_withdrawal@yahoo.co.jp
        電話で 佐藤小児科 072-281-0215

資料:以下の①②③を使用。できれば前もってお読みください。近々資料を追加。
 ① アトピーガイドライン’ Ⅰ初めに、Ⅱ病態、Ⅴ治療の1と2の(1)と(2)
    http://www.kyudai-derm.org/part/atopy/pdf/atopy2009.pdf#search=’皮膚科学会
 ② 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A http://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/
    Q10 ステロイド外用薬を止めるときにはどのような注意が必要ですか
    Q13 どうしてもステロイド外用薬をつけるのが怖いのですが? 
 ③ 佐藤のブログhttp://steroidwithdrawal.web.fc2.com/sennseiburogu.htmlの
   2010.12.13、2011.1.24、2011.2.6、2011.2.27の日付のもの。古江論文批判1-4
 ④ 表:古江増隆 アレルギー・免疫 2004;11:16-23の表3を改変
     6か月のステロイド治療。治療前後の重症度の変化(表の見方:乳児期、治療前軽症は83名で、治療後重症1、中等症6、軽症76に変化。治癒者は無し)

  治療前  乳児期       幼小児期        思春期成人期
        最 重 中 軽   最  重  中  軽  最  重  中  軽 
治 最重症              3   2         15  2
療 重症     8     1   5   27  3       6  65  6
後 中等症  2 9  41 6    5  44  155  11   7   58 161   4
  軽症      6  57 76   1   17   141 117   2  21 92  64
  治
  合計    2 23  98 83  14   90  299 128  30  146 259 68