脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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Author Archives: 佐藤 健二

ADとTSWの鑑別

5月 4th, 2023 | Posted by 佐藤 健二 in 学会 - (0 Comments)

ITSANから以下のメールが届きました。重要な内容ですのでお伝えいたします。

 

Calling TSW Warriors in the DC, Maryland and Virginia area!

The National Institutes of Health (NIH), is conducting a pilot study of Topical Steroid Withdrawal Syndrome with the aim of examining how TSW Syndrome differentiates from eczema, and the adverse impact topical steroids have on some people. This study will perform in-depth analysis of samples from 5 -7 individuals including; skin biopsies, blood and DNA.

 

ワシントンDC、メリーランド、バージニア州在住者への呼びかけ

 

アメリカ国立衛生研究所は外用ステロイド離脱症状(TSW syndrome)について予備的研究を行っています。目的は、外用ステロイド離脱症状が湿疹(この場合はアトピー性皮膚炎)とどのように区別されるかと、好ましくない強い影響のある外用ステロイドが一部の人にどのように影響を与えるかについて調べることです。この研究は5-7人の人で皮膚生検し、血液、DNAを取り詳細に分析されます。

 

(英語訳は不確かです。あまり見ない表現がありますので)

 

佐藤健二のコメント:

アメリカのNIHがついにアトピー性皮膚炎とステロイド離脱症状との鑑別をどうすれば良いかについて検討し始めました。

 

私が考える鑑別の項目:

ステロイドの効果が減弱すること(強い薬が必要になることや外用頻度を上げる必要があること)

外用中止で皮疹が拡大すること

アトピー性皮膚炎の好発部位以外に広範に皮疹が拡大すること

好発部位特に肘窩や膝窩での苔癬化の不明瞭化

皮疹は湿潤傾向が強いこと

限局的な苔癬化の場合辺縁の隆起はなだらか

 

これ以外にご意見があればお教えください。

#ステロイド依存

#TSW

#ステロイド離脱症状とアトピーとの鑑別

アトピックの第51回講演会が中日新聞に

5月 2nd, 2023 | Posted by 佐藤 健二 in 講演会 - (0 Comments)

アトピックの第51回アトピー性皮膚炎(in 名古屋)が中日新聞に載りました。私達の主張を控えめに表現されています。ご一読ください。

非ステロイド喘息治療薬

2月 1st, 2023 | Posted by 佐藤 健二 in 未分類 - (0 Comments)

非ステロイド喘息治療薬230201 Non steroid asthma medication

 

  1. β2刺激薬 β2stimulators

サルブタモール硫酸塩 salbutamol sulfate

ベネトリン Venetlin  4mgx3回/日

サルタノール Sultanol

プロカテロール塩酸塩水和物 procaterol hydrochloride

メプチン Meptin 50μgTx1-2回/日

エアー、キッドエアー、スイングヘラー

Air, kid air, swinghaler

ツロブテロール tulobuterol

ホクナリン Hokunalin

ドライシロップ、 テープ 1日1回2mg

クレンブテロール clenbuterol hydrochloride

スピロペント Spiropent 20μgTx2回/日

サルメテロールキシナホ酸塩 salmeterol xinafoate

セレベント Serevent 50μg 1日2回

2.テオフィリン薬 theophylline

テオドール Theodur 100mg x 2回

テオドール Theolong 200mg x 1回

アミノフィリン aminophylline

ネオフィリン Neophyllin 100mg x 3回/日

点滴

プロキシフィリン proxyphylline

モノフィリン Monophyllin 100mg x 2回/日

3.抗コリン薬 anticholinergics

チオトロピウム臭化物水和物 tiotropium bromide hydrate

スピリーバ Spiriva 1日1回2吸入 inhale

グリコピロニウム臭化物 glycopyrronium bromide

シーブリ Seebri (inhalation capsule)

4.ロイコトリエン拮抗薬 leukotriene receptor antagonist

プランルカスト水和物 pranlukast hydrate

オノン Onon 112.5mg 2capx2回/日

プランルカストPranlukast

ペリオスチンと治療薬候補CP4715について(速報)

ペリオスチンについて  2023年1月10日 SAGA TV NEWS
佐賀大学医学部分子生命科学講座 からの発表。

この講座の研究グループが以前に発表した内容は
2012年6月1日にペリオスチンによるアトピー性皮膚炎の慢性化 (saga-u.ac.jp) で
「本研究グループは、ペリオスチンというタンパク質がアトピー性皮膚炎の慢性化の原因となっていることを明らかにしました。アトピー性皮膚炎患者では、インターロイキン4や13という炎症性メディエーターの刺激により、ペリオスチンが大量に産生されて皮膚組織に沈着します。沈着したペリオスチンは表皮細胞を刺激して、炎症を引き起こす別のメデイエーターを産生するため、さらに炎症が継続します。このように、いったんペリオスチンが産生されて組織に沈着すると、体外からの刺激とは無関係に体内で炎症を継続するサイクルが回転することになります。これが、アトピー性皮膚炎の慢性化につながっています」と示しています。
これだと一旦症状が始まるととどまる所を知らず悪化していきます。しかし、人間のアトピー性皮膚炎は自然治癒するものなのです。また、慢性化する理由はステロイド外用によることが脱ステロイド治療によって示されていますので現実に人間で起っていることとかけ離れた考えのように思えます。
今回の発表では「アトピー性皮膚炎の強いかゆみの原因の一つについて、タンパク質のペリオスチンだと突き止めたということです。」とニュースでは伝えています。また、教授の話として、「原因は多様なので万能ではないが、基礎的な研究を進め安全性を確認し、薬として承認されることを目指したい」と伝えています。ペリオスチンのような炎症サイトカインを産生するものは痒みを起こす可能性があるので痒み誘発物質ではあるでしょう。しかし、CP4715は抗血栓剤として開発されており、これを投与すれば少しの掻破で何時までも出血が続くということになり、アトピーの治療薬としては成り立ち得ない可能性が強いでしょう。

シンガポールでもステロイド離脱症状の公報

12月 18th, 2022 | Posted by 佐藤 健二 in 学会 - (0 Comments)

皆様

イギリス、カナダに次ぎ、シンガポールでも政府機関によって、外用ステロイドによる副作用として「外用ステロイド離脱症状」が認められ始めました。
下記のURLを開いてみてください。
https://www.hsa.gov.sg/announcements/safety-alert/topical-corticosteroids-and-risk-of-topical-steroid-withdrawal

#ステロイド依存

#脱ステロイド

#外用ステロイド離脱