脱ステロイド、脱保湿、脱プロトピック療法 を行っている佐藤健二先生のブログ
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mixiに載っていたので転載します。

今年もやります!真夏のビアガーデンは毎年少人数による開催ですが、そのぶん、佐藤先生や美津子先生とたくさん話せる良いイベントです。

atopic真夏のビアガーデン

日時:8月24日(土)
18:00〜20:00(時間厳守)
場所:なんばリバーサイドビアガーデン

https://r.gnavi.co.jp/b88ufnuk0000/

参加希望の方はタイトルに必ず大阪ビアガーデンと明記の上、お名前を入れて

atopic.info@gmail.com

までメール下さい。宜しくお願い致します。

皆様

アトピック栃木講演会報告

7月14日、小山(栃木県)は朝から雨が降っていました。開場20分前で一家族しか参加がありませんでした。その後講演の準備をしていて会場の変化に気づきませんでした。ところが、講演開始の時に会場を見ると80人ほどに増え、その後もさらに増え、結局子どもも数えると120名ほどの参加になったようです。小山氏はあまり大きな都市ではありません。それにも拘わらず多数のご参加をいただけたのは、O氏ご家族の大変な広報活動のご努力のたまものだと思われます。心から感謝申しあげます。
会場運営には、会長の菊池氏、大阪からH氏、関東からM氏、T氏が駆けつけてくださいました。進行はいつもながら遠藤さんが上手に進めてくださいました。
講演内容は
佐藤健二が、「皮膚、第2のステロイド産生臓器の保護と脱ステ・脱保湿」
佐藤美津子が、「赤ちゃん・子どものアトピーを治すコツ 自然治癒を妨げない」
藤澤重樹先生が、「自然治癒力を活かしたアトピー治療戦略」
水口聡子先生が、「乳児湿疹の治癒の仕方、条件による相違」と「脱ステロイド・脱保湿中
の具体的な経過」
です。皮膚でのステロイド産生能を落とさずに、自然治癒力を最大限利用する治療法と纏めることができる。
遠藤さんがまとめた乳幼児の体験談は視覚聴覚にも訴えた感動的なものであった。O氏の成人体験談も非常に分かり易く教訓的でした。
会場での質疑応答は、前回と同じく質問内容をコンピューター入力し、それを映し出して回答したため、聴衆は大変わかり易かったと思います。入力は大変な早さを要求される仕事ですが裏方さんは旨くやってくださいました。

講演会の後、懇親会を行いましたが大変盛り上がりました。

当日、O氏ご家族には送迎まで担当していただきました。記して厚くお礼申し上げます。

以下は5/17に「とまり木」で話した内容を簡潔に纏めてくださったものです。非常に分かり易いので、私のブログに載せさせていただくことにいたしました。なお、大阪弁でしゃべった内容を記したのは掲示板(近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の輪を広げよう!!)に出ています。

とまり木まとめ  2019/5/17(金) 19:00~20:00

●本日のテーマ:プロアクティブ治療

・プロアクティブ治療というのは、アトピーが悪くなる前に前もって予防的に薬を塗るという方法。最初の時に毎日かなり強い薬を塗って、炎症を治めてしまい、炎症が治まった段階で、1日おきとか2日おきとかだんだん間を空けていき、順番にずっと減らしていこうというもの。

・ただし、プロアクティブ治療には、いろんな問題点がある。
プロアクティブ治療というものを最初に言い出した人の論文でも、1日ステロイドをやめようとしてやめられ無かった重症の人は除かれている。
いつステロイドを辞めるのかというのがわからない → いつまでも続ける事になる

・プロアクティブ治療とステロイドをやめるための塗り方というものの違いは、皮膚に炎症をおこさせないか、皮膚に炎症を起こさせて、自分の皮膚でステロイドを作るようにさせるかである。

・重要なところは、ステロイドを作る臓器は人間の体の中で、腎臓の上にある副腎と皮膚の2つがあること。
内服・点滴が副腎でステロイドを作るというのを抑制するのと同様に、ステロイドを塗ると皮膚でもステロイドを作らなくなると考えられる。

・塗るのをやめて悪くなるという状態がなかったら、ステロイドを皮膚が作らないようになる。作らなければならない炎症があるからこそステロイドを作っていこうとする。
悪くなることがないと、その皮膚は良くなっていかない。

・ステロイドを塗りながらちょっとずつ減らしていく場合に、絶対必要なのは、必ずある程度悪くさせるということ。

・プロアクティブ治療は炎症を起こさせないようにするから、皮膚が自分でステロイドを作ろうとすることを抑制してしまう。

・自分でステロイド作らせようとしたら、炎症を起こさせんといかんから、いったんは悪くなるくらいまで、間を空けないといけない。皮膚がステロイドを作る能力が出てきたら、何にもなしでもいけるようになる。

【ポイント】

・ステロイドホルモンを作るのは、副腎だけかと考えられていたが、実際は副腎だけじゃなくて皮膚でも作られている。

・皮膚にステロイドを塗ると、皮膚がステロイドを作ることをさぼってしまうので、ステロイドを塗るのをやめたら、どかっと悪くなる。

・皮膚にいったんステロイドを使って、ステロイドを作らなくなっている人に元のステロイドを作らせるためには、皮膚に炎症というストレスを与えてやらないといけない。

皆様

2019年7月14日(日)に第46回アトピー性皮膚炎講演会を栃木県の小山商工会議所で行います。多数のご参加をお待ち致しております。

詳しくは下記(tochigi)をクリックして下さい.

tochigi

皆様

アトピックの第45回アトピー性皮膚炎講演会のご報告をさせていただきます。

佐藤健二

アトピック 第45回アトピー性皮膚炎講演会in神戸の報告

アトピックの第45回アトピー性皮膚炎講演会in神戸が4月28日に神戸市勤労会館で開かれました。少し寒い風が吹いていましたが快晴で、いい天気になりました。会場の予約などを鍼灸師のYさんご家族に大変お世話になりました。また、今回は多くの鍼灸師さんが参加されました。北海道の旭川からもご参加です。驚きと共に大変嬉しいことです。そのほか一般のご参加も多く、第一部の乳幼児編と第二部の成人編の両方で満席の状態でした。まだまだ捨て得ロイドやプロトピックの問題が続いているのだなと分かり残念に思うとともに今後も頑張らなくてはと、心引き締まる思いでした。

アトピックについては代表の菊池さんが話され、新たに世界中に知れ渡った英語版のTokuko’s blogやNo Moisturising Treatment Education group の紹介があった。

今回の講演内容は、第一部で、「リバウンドは皮膚でのステロイド合成障害による(佐藤健二)」、「赤ちゃん・子どものアトピーを治すコツ 自然治癒を妨げない(佐藤美津子)」、「乳幼児湿疹を自然治癒させるとよい理由(藤澤重樹先生)」、「こんなに違う、ステロイドを塗った赤ちゃんんと塗らなかった赤ちゃん 幼児の脱ステの場合は(水口聡子先生)」が話され、第二部では、「再入院しないための脱ステ・脱保湿(佐藤健二)」、「増え続ける成人のアトピーをどう考えるか(藤澤重樹先生)」、「ステロイドによるアトピーの経過~ステロイドの影響は時空を超えて(水口聡子先生)」が話された。講演の内容は少し新しくなり、藤澤先生はデュピルマブについてもはなされた。

患者体験談については、乳幼児編ではY様とM様が発表され、タンパク質を多く摂ることと自由に掻かせることの重要性を指摘された。成人の体験談はS様がはなされた。脱ステ脱保湿の原則をきっちり守ることと友人を作り連帯することの重要性を指摘された。

質疑応答の方法は新しくなった。講演中に質問内容を項目別に記していただき、集め、内容をパワーポイントに入力し、それについて医師などが回答するという方式を取った。これだと、場内の雑音があっても十分情報の相互伝達ができ、有効と思われた。これには多数のスタッフの協力が必要であった。

次回46回は栃木県で7月14日(日)に行われることが報告された。